じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] リコリス。彼岸花の仲間。英語では「spider lily」と呼ばれているそうだ。この写真にあるのはたぶんリコリス・アルビフロラと呼ばれているもので、普通の赤い彼岸花と対照的。


9月29日(水)

【思ったこと】
990929(水)[電脳]一太郎を生涯の伴侶とするわたし

 ジャストシステムの「一太郎version10」を購入した。今回の価格は、バージョンアップ料金が8000円、キャンパスキット(中学生以上の生徒・学生、小学校以上の教職員限定)も8000円。同じ値段なら後者のほうがお得であると考えキャンパスキットのほうを購入した。

 この日記がジャストネットのサーバーにアップされていることからも示唆されるように私自身はver2.11以来、ワープロソフトはずっと一太郎を使い続けている。「一太郎」と言えばかつてはパソコン用ワープロソフトの代名詞。国内ではパソコン本体の代名詞であった「PC98」と共に圧倒的シェアを誇っていた。PC98に代わって「DOS/V系+WIndows」が主流となってからも、「一太郎インストール済み」が売られていたり、学会誌や事務系文書の標準規格として一太郎文書が指定されている時代もあったが最近ではすっかり見かけなくなった。このまま先細りとなるのか、どこかで起死回生の大ヒットを生み出すのか...一ユーザーとして気になるところでもある。

 ソフト業界については全く素人の私であるが、ユーザーとしてversion10までの道のりを大まかに回顧すると次のようになる。
  • ver2:当時(私の研究室では)主流となっていた「松」(管理工学研究所)に対抗。「松」に対する割安感、コピープロテクト無し(→結果的に貧乏大学院生間に普及しシェアの拡大に貢献)、MS-DOSテキスト文書との互換などが高く評価される。
  • ver3:最高傑作と言って良いだろう。フロッピーディスクドライブが2つだけのパソコンに、システムディスク1枚、文書ディスク1枚を挿入して使用。2文書同時処理可能。RAMディスクに辞書ファイルを移すことで高速処理可能。N88BASIC(MS-DOS版)のプログラム制作やデータファイル編集にも活用できる。PC98機とMS-DSのシェア拡大に大きく貢献。
  • ver4:私から見れば失敗作。「よたろう」などと呼ばれてあまり評判が良くなかった。ver3のような手軽さが無かったことと中途半端な機能拡大が原因か。
  • ver5〜ver9:当初は「ジャストウィンドウ」というMS-DOS上での独自のウィンドウを構築できるバージョンがあったがそのうちにマイクロソフトのWin3.1に吸収される。個人的にはver5とver6が好みだったが、ver7〜9はどこがどう変わったのかいちいち記憶していない。ネットスケープ、電子辞書、音声認識システム等とのセット販売もあったようだがあまり定着しなかったように思う。

 というようなかなりエエ加減な回顧を経て今回のver10に至ったわけだが、今回のバージョンアップはまことに地味。他のアプリケーションとセットされているわけでもないが、それだけにワープロソフト本体のほうでそれなりの改善が施されているような印象を受けた。私自身が特に評価したい点を3つあげるとすれば、ワークシート、ランクツリー、文字のポップアップ拡大機能の3点ということになるかと思う。

 ノートパソコンで長編の論文を書いていると特に感じるのだが、液晶画面が狭いこともあって、論文全体の構成がつかみにくくなることがある。執筆部分と全体の構成を同時に表示するためにはランク機能(+絞り込み機能)がぜひとも必要である。また、別立てで作成した引用文献表とか図表などもひとまとめに処理し容易に切替ができるとまことに便利。これらはver10のワークシート機能とランク機能(ランクツリー表示、ランク自動設定等)の新設・改善で大幅に使いやすくなった。

 カーソル位置の文字をポップアップで拡大する機能は、最近老眼がひどくなった私には多いに役立つ。一太郎愛用者がそれだけ高齢化してきたことへの配慮だろうか。ワープロばかり使っていると、漢字は読めても手で書けなくなってしまうことが多いが、そういう時の辞書代わりにも使えそうだ。

 ランキング機能の充実や文字拡大機能が一般ユーザーにどの程度活用されるものなのか私には分からないが、長文の文章を書き老眼が進行しつつある大学関係者にとっては久しぶりの大ヒットとして受け止められるかもしれない。

 さて、一太郎のこれからの「人生」はどうなるのだろうか。ワープロソフトとしてはほぼ完成。これ以上機能を増やしても使いこなせる人は居ないようにも見える。もし再び大ヒットするとしたら何が考えられるだろうか。1つの可能性としては、日本語・英語間の翻訳機能のようなものか。これも既存の自動翻訳ソフトのようないい加減なものではなく、ある程度の数の訳例が速やかに表示できるようなもののほうが使い勝手が良い。これに英文文法チェックと、ネット経由での訳例参照、さらに大型計算機による高度な添削修正機能を付加すればゼッタイ売れること間違いなしだと思うのだが、...。もっともこれがヒットできるかどうかは、翻訳の精度と信頼性によって大きく変わってくる。ひょっとして機械翻訳の開発に手間暇かけるよりもよりもジャストシステム本社にネイティブスピーカーを常駐させておいて個別に対応させたほうが人気が出たりして...。

※この日記で、これまでに一太郎バージョンアップに関連した話題を取り上げたのは以下の日付分。
【ちょっと思ったこと】
【本日の畑仕事】
ミニトマト収穫。水やり。